プロの飼育環境を、名高い飼育書を紐解きながら紹介します。活餌(生き餌)の調達・入手方法にも触れています。
近所で採集出来て、簡単にふやせる極小サイズの餌・ワラジムシ
ワラジムシは、野外で簡単に採集出来て、飼育・繁殖も容易な生き物。飼育下で繁殖させれば、キイロショウジョウバエを下回るサイズの産まれたてのものから小指の爪サイズの親まで、必要な大きさのものを随時調達することができます。

小さいサイズの生き餌としてとても有用な存在ですので、飼育方法などをまとめてみました。
(さらに…)購入可能な生餌で最小クラス・キイロショウジョウバエ
購入可能な生餌について、感想を記していきます。今回は、キイロショウジョウバエです。

キイロショウジョウバエは、アブラムシよりは大きいものの、コオロギの最小サイズ(PHサイズ)よりも気持ち小さく、購入可能な活餌としては最小クラスの大きさです。ただ、PHサイズコオロギと違い、在庫状況はかなり不安定な印象。
特徴的だったのは、よく動き回るということ。特に、容器の壁をよじ登るなど上下方向の運動が多いように感じました。ヤモリなど壁に貼りついているような種類や、樹上性の小さな爬虫類両生類にはあっているかもしれません。攻撃性は、ほとんどなし。
(動画:動き回るキイロショウジョウバエ)
逆に、大きさが小さいこと、壁をのぼれることから逃亡には相当な配慮が必要です。
また、放っておいても生きられるという感じではなく、生き餌自体の世話に多少の手間がかかるタイプと感じました。
(動画:キイロショウジョウバエを食べるヒキガエルの子ガエル)
トリニショウジョウバエというショウジョウバエは、通販でも購入できるようです。
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壁をのぼらず、粗食・乾燥に耐えるレッドローチ
購入可能な活餌について感想を記録していきます。今回はレッドローチについてです。

レッドローチの大きさは、私が購入する店で販売している最小サイズで米粒大サイズ。PHサイズコオロギやキイロショウジョウバエより少し大きいですが、ヤドクガエルなどには使える大きさです。
(さらに…)安定的に購入可能でサイズもそろう定番生き餌・コオロギ
購入可能な生餌について記録します。今回は、生き餌の定番・ヨーロッパイエコウロギです。

安定的に購入可能な活餌の定番・コオロギですが、もっとも小さいサイズとして、米粒半分以上・米粒以下の大きさのものが販売されています。
極小サイズの生餌・アブラムシを安定的に入手する方法

アブラムシは、上陸直後の小さいカエルなどのエサとして使える、極小サイズの虫。平均的な大きさは米粒の半分にも満たないほどで、生餌最小クラスです。植物の害虫としてはとても有名で、新芽などやわらかい部分に沢山発生して汁を吸います。アリとの共生関係をもち、テントウムシが天敵です。
アブラムシの入手方法
アブラムシと一言で言っても、いろいろな種類がいるようです。下の写真のように、よく見るとつく植物ごとに種類が異なっています。




アブラムシが着きやすい傾向の植物(桃の木の葉っぱなど)は存在するようですが、ある特定の植物に必ず付くとは限りません。去年大発生した同じ木や草に、今年一匹もいないということもあります。
また、アブラムシは年中発生しているわけではなく、種類や対象植物によって発生する季節があるようです。ただ、農薬メーカーのホームページを見ると、アブラムシ全体としての発生のボリュームゾーンは4-6月・9-10月とのこと。
要は、アブラムシって割と水物なんですね。毎年よく付くなとおもっている木や草があるところに、必要な時に行ってみてもない。この前大発生していたなというところに、いざ行ってみてもない。
入手するためには、野外をよく注意して探し回るのが一つの方法ですが、時間もかかるし不確実。安定的に調達するのは簡単ではありません。そこで、アブラムシが着きやすい植物を育てて、アブラムシの発生を待つことにしました。アブラムシは増殖するスピードが非常に速いので、いったん発生すれば、発生した植物を上手く維持するだけで、必要な時に必要な数のアブラムシを調達することができます。発生させる植物としては、手軽に栽培できる一年生野菜で、アブラムシに限らず害虫が付きやすいキャベツを選びました。
アブラムシの飼い方
キャベツの苗は、ホームセンターやスーパーなどを中心に比較的どこでも売っていますし、入荷数も多く安価です。ただ、売っている時期が限られていて、それを逃すと探し回っても見つかりません。地植えに適さないような寒い時期には売られていませんし、大きくなるころにも苗として売られることはありません。エサが必要になってから買いに行ってもあるとは限らない(例えば、ヒキガエルのオタマジャクシが上陸する季節にはもう売っていない)ので、あらかじめ入手しておく必要があります。

キャベツの苗の育て方自体は、そんなに難しいものではありません。食用キャベツとして立派に育てる必要はないので、土の表面が乾いたら水やりをする、時期を見て購入した時のポットから大きな鉢へ植え替えをする、購入時の説明書きなどを参考に肥料をやる、といった程度で十分育ちます。


問題は、アブラムシが発生してくれるかどうか。私の場合は、特になにもしなくても比較的簡単にアブラムシが付きました。


アブラムシは基本的に飛来するものですので、ある程度の数の植物を用意したあとは、寄生を待つということになると思います。植物の数は多いほどチャンスが多くなるでしょうし、その後の餌の供給量にも影響しますので、一定数は確保したいところです。
待つだけでは不安な方は、「アブラムシは黄色いものを好む」という説があるので、活用してみるのも良いかもしれません。野外で見つけてきたアブラムシを移すという手も考えられますが、前述のように沢山の種類がいるので、定着するとは限りません。
キャベツ苗から調達できるアブラムシの量
アブラムシは増えるスピードが速いので、いったん発生すれば取りつくさない限り継続的・安定的に調達することができます。自家飼育する餌としては、非常にコストパフォーマンスが良いエサといえます。ただ、当然ながら無限に湧いてくるものではないので、植物の数で必要量をコントロールする必要があります。私の経験では、ヒキガエルの上陸したての子ガエル一匹分の餌を、キャベツ一苗から発生するアブラムシでぎりぎり賄ったことがあります。上陸してから他の餌が食べられるようになるまでの期間と、アブラムシの大量発生期間がちょうど一致するなど、タイミングが上手くいった部分もありますが、参考にはなると思います。

アブラムシは短期集中型のエサ
キャベツに発生するアブラムシは、発生期間が限られます。東京圏では、新緑の頃から7月初め頃まで。その期間内は、増殖のスピードが速く安定的に調達できますが、期間が終わると激減してしまいます。







アブラムシを上陸直後のカエルのエサとして使う場合、発生期間中に集中的に与えて、赤ちゃんカエルをより大きい餌が食べられるようなサイズに成長させてしまうのがいいと思います。アブラムシは7月過ぎてからも安定的に入手できるエサではないからです。

アブラムシを与えるときのコツ
アブラムシを小さなカエルに与えるときは、寄生した植物の葉ごと与えるより、アブラムシを寄生した植物からはたき落として与えた方が良いです。植物の葉ごと与えると、アブラムシはほとんど動かないため、カエルが反応しません。はたき落としてあげると、アブラムシが歩き回るので食いつきがよくなります。
ちなみに、はたき落とすのには、化粧用のチークブラシがおすすめです。毛先が柔らかく、アブラムシを痛めません。チークブラシは百円ショップで百円で買えます。


小さいカエルの餌に最適・アブラムシのについてまとめ
アブラムシは、生餌としては最小クラス。攻撃性はゼロで、適度な速さで動き回ってくれます。アマガエルの幼体やヒキガエルの上陸直後の子ガエル、ヤドクガエルなどその他小さいカエル全般のオタマジャクシからカエルになりたての頃の餌としておすすめです。注意事項をまとめると、
・アブラムシは売っていない。探しに行くのも良いが、常に見つかるとは限らず手間もかかるので、キャベツを育てて発生を待つのが良い。
・キャベツの苗が売っているタイミングも、アブラムシの発生も、小さいカエルの成長もタイミングがある。準備を整えたうえで短期集中型で使う。
・アブラムシを植物の葉からはたき落としてからあげると、適度に動きまわって食いつきがよくなる。はたき落とすのは、100円ショップのチークブラシを使うのがおすすめ。
となります。
同じく極小サイズの生餌として、「近所で採集出来て、簡単にふやせる極小サイズの餌・ワラジムシ」もおすすめです。また、各種小さいサイズの活餌については「餌・ケージ・飼い方 記事一覧」を、小さな生き餌を与えて育てたヒキガエルの子ガエルの飼育日記は「おたまじゃくしからカエルまで」をご覧ください。アブラムシを食べる動画なども載せています。
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徹底解説 オタマジャクシの餌は何が良いか?
春先や初夏のころに、水たまりでおたまじゃくしを見つける機会は多いと思います。

今回は、そういった機会にオタマジャクシを見つけて、発作的に家に持ち帰って来たようなケースを想定。手間がかからずにすぐに用意できて、おたまじゃくしに適したエサは何か、考えてみました。
おたまじゃくしは草食傾向の強い雑食性
自然環境下のおたまじゃくしは、水の底にたまった有機物・デトリタス(要は泥)や、石や水草・池の側面などに生えているコケを (さらに…)
おたまじゃくしの飼い方・育て方 記事まとめ
ヒキガエルのおたまじゃくしの飼い方・育て方について、まとめてみました。

エサは、栄養面、入手のしやすさ、日持ちがすること、水を汚さないことなどを考慮した結果、プレコ用タブレットにたどり着きました。
徹底解説 オタマジャクシの餌は何が良いか?
ケージ(飼育容器)は、①平面で活動するおたまじゃくしのために水面(平面積)を広くとれる、②持ち運びがしやすく水替えなどで便利、③値段が手頃、という理由から、透明なポリプロピレンケースとプランターの2つを使いました。ポリプロピレンケースは横からも観察できるメリットがあり、プランターは屋外での使用に耐え長持ちする丈夫さが利点です。
おたまじゃくしの飼育容器・・・ポリプロピレンケース
おたまじゃくしの飼育容器 その2・・・プランター
おたまじゃくしの引越し・・・ポリプロピレンケースからプランターへ半分移動
ケージの中には、おたまじゃくしがとまって休む場所となり、水質浄化の機能も持つ水草をいれたいもの。おすすめは、マツモです。
水草とおたまじゃくし【水質悪化対策にも】
梅酒のビン、片手鍋、レンゲ・・・百円ショップで買える水替えや観察に便利な小物類も紹介しています。
オタマジャクシの水換え【水にさわらず3分で出来る方法】
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ヒキガエルの卵を持ち帰るとき、気を付けたこと
日々の成長の様子を記録した日記は、「おたまじゃくしからカエルまで」カテゴリーにありますのでご覧ください。
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