プロから学ぶコケガエルの飼い方3選

コケを身にまとったかのような姿で、周りの環境に溶け込む様子が印象的なベトナムコケガエル。比較的飼いやすく、飼育下での繁殖も狙える種類のようですが、プロはどのような飼い方をしているのでしょうか。動物園・水族館での展示を見てきましたのでご報告します。

アクア・トトぎふのコケガエルのアップ

コケガエル(ベトナムコケガエル)の飼育環境

プロの飼育環境を見る前に、詳しい参考書でコケガエルの項を確認してみます。コケガエルは最近になって流通しはじめた種類ですので、 続きを読む

樹上性だが水場も重要?プロのアマガエルの飼い方3選

二ホンアマガエルは、爬虫類両生類に興味のない人が「カエル」と言われてまず思い浮かべる存在。小さくて、きれいな緑色のかわいいカエルです。そんなアマガエルを、プロはどのように飼育しているのでしょうか。エサやケージの状況をリサーチした結果をご報告します。

田んぼの中のアマガエル

二ホンアマガエルの飼育ケージレイアウト、エサ等

プロの飼育環境を見る前に、二ホンアマガエルの飼育条件について、詳しい参考書から基本的な情報を抜粋します。各参考書とも抜粋部分の何倍、何十倍の情報量がある本ばかりですので、実際に飼育される方にはご一読をお勧めします。

千石正一著「爬虫両生類飼育図鑑」には、 続きを読む

名前から想像できない隠れた爬虫類スポット、沖縄こどもの国

沖縄県沖縄市(コザ)にある、沖縄こどもの国。施設名に動物を感じさせるフレーズは入っていませんが、沖縄が誇る立派な動物園です。名前からだとなかなか想像できない、レベルの高い爬虫類両生類展示がありましたのでご紹介します。

沖縄こどもの国の入口

沖縄こどもの国へのアクセス、行き方

沖縄こどもの国は、沖縄本島のなかでも那覇から離れた地域にあります。公共交通機関を使ったアクセス情報は意外と少ないので、ここですこし詳しく説明します。

那覇空港や那覇バスターミナルからのアクセスは、 続きを読む

パンケーキガメの飼育方法3選

リクガメの中でも平べったい甲羅が特徴的なパンケーキリクガメ。細い隙間に入り込んで、体を膨らませて引っ張り出されないよう閉じこもるという面白い技をもったカメです。そのパンケーキガメを、プロはどのように飼育しているのでしょうか。エサやケージの状況をリサーチした結果をご報告します。

バンコク・チャトチャックマーケットで売られていたパンケーキガメ
甲羅が薄く体が軽いので、生息地では岩をよじ登ったりと立体的な動きをするという。

パンケーキリクガメのケージ、エサ、温度等

プロの飼育環境を見る前に、パンケーキガメの飼育条件について、詳しい参考書から基本的なデータを抜粋します。

「Q&Aマニュアル爬虫両生類飼育入門」には、パンケーキガメを飼育する上での諸々の条件として、 続きを読む

奄美大島夜の観察行 山地編(ハナサキガエル、オットンガエル、イボイモリほか)

奄美大島、夏の夜の爬虫類両生類観察行、海岸編に続く山地編です。

奄美大島の夜の山

海岸沿いの観察を終えた後、夜の奄美の山に移動しました。山中の林道を走り回って、動物と出くわすのを待ちます。奄美は広い上、ジャングルのように木々が覆い茂った林道を夜中に動き回るので、行動中自分がどこにいるかはあまりピンときません。街灯もない林道を、車のヘッドランプを頼りに進んでいきます、地元の人の案内がなければ、迷わずに同じことをやるのはなかなか難しいかもしれません。

ちなみに、この夜の観察において、歩いて山に分け入ったり、藪漕ぎをするようなことはありませんでした。南西諸島には、ハブがいる島・いない島の区別がはっきりとあります。奄美のようなハブがいる島の人は、むやみに畑や草地、ましては山中の藪に入ったりはしません。奄美や隣の加計呂麻島では、集落にあるサンゴ塀沿いに、ハブ退治の棒が数メートルおきに立てかけられている風景を目にします。それぐらい、人々の中にハブがいるという意識があります。

加計呂麻島のハブ退治の棒

夜の山中の観察行は、ヘッドライトの明かりを頼りに車を進め、林道上もしくは林道沿いに何かを発見すると、車を降りて道路上で観察する、という形で進んでいきました。最初に目に入ってきたのは、爬虫類両生類でなく、天然記念物のアマミノクロウサギです!

アマミノクロウサギは、開けた場所が好きだそうで、林道上によく出てくるみたいです。ハブ退治のために持ち込まれた移入種であるマングースの影響で数が減り、一時期は山を走り回ってもほとんど見かけることがなかったといいます。しかし、マングースバスターズ(この話は興味深いので、番外編として別にトピックを立てます)によってマングースが根絶されつつある現在、数が復活してめぐり合うチャンスも増えたそうです。わたしも、写真はとれなかったものの、林道から山の茂みに駆け上がっていく姿を一瞬だけ目撃できました。

奄美野生生物保護センターのアマミノクロウサギ剥製

アマミノクロウサギを見たあとも、引き続き進んでいきます。すると、路上にカエルの姿が・・・・・アマミハナサキガエルです。姿かたち、大きさのイメージは、トノサマガエルに近いです。ただ、跳躍力はそれほどでもない感じでした。

アマミハナサキガエル

今回は、爬虫両生類に限らず、アマミノクロウサギや固有種の鳥など動物全般を観察することが目的でした。鳥は、木々の枝や電線などヘッドライトの照らす範囲より上にとまっているので、ヘッドランプの明かりを落として、懐中電灯を照らしながら進みます。照らすのは私、車を進めるのは地元の方です。

しばらく行くと、道路沿いに沢水を受けるための造作物が現れました。降りて近寄ってみると、浅いながらもきれいな水場があり、ウシガエルくらいの大きさがあるふっくらとしたカエルがいます。オットンガエルです。複数います。

造作物の上のオットンガエル水場に集まるオットンガエル

この水場が産卵場所となっているらしく、卵や幼生の姿もみえます。また、これを食べることもあるのでしょうか、イモリ(奄美大島にいるイモリは、イボイモリかアマミシリケンイモリ。エラが張っているのでイボイモリかなとは思いますが、わかりません)の姿もありました。月明りしかない深い山の中の夜、このような光景が静かに繰り広げられていることに感銘を覚えます。

オットンガエルの卵卵を食べに来たイボイモリ?

さて、クロウサギや奄美固有種含む爬虫類両生類も見て、アマミヤマシギという、これまた珍しい鳥も目撃し、満足して名瀬のホテルへ戻ろうという頃合いに、すごいものと出くわしました。

夜の路上のハブ1

ハブです。

あまり近寄らないように言われ、注意して車を降ります。距離をおきながら、ゆっくり近づきます。ハブセンターで見たような大物ではないですが、生で見ると迫力がありますね。

夜の路上のハブ2

しばらくとぐろを巻いていましたが、するすると移動して山の上の方に。

去っていく夜の路上のハブ

この後聞いた話ですが、奄美のハブが小型化しているという説があるそうです。クマネズミが奄美に移入種として定着したことがその原因ではないか、とのこと。ハブが今までの餌よりサイズの小さい餌であるクマネズミを食べるようになり、食性が変化。その変化に応じて体も小型化した可能性があるという仮説です。また、クマネズミにあわせてハブが生息域を拡げ、人家付近にも現れるようになったそうです。

いずれにせよ、奄美にはまだまだハブがたくさんいるし、人との関わりのなかで隣人として生き続けているのだと感じました。

 

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