近所で採集出来て、簡単にふやせる極小サイズの餌・ワラジムシ

ワラジムシは、野外で簡単に採集出来て、飼育・繁殖も容易な生き物。飼育下で繁殖させれば、キイロショウジョウバエを下回るサイズの産まれたてのものから小指の爪サイズの親まで、必要な大きさのものを随時調達することができます。
小さいサイズの生き餌としてとても有用な存在ですので、飼育方法などをまとめてみました。

ワラジムシの入手方法

ワラジムシは、野外採集が最も容易な生き物の1つです。あまり季節や場所を選ぶことなく、都市部を含め比較的どこでも見つけることが出来ます。
まずは外に出て、土の上にあるこぶしより大きな石をひたすらひっくり返してみて下さい。場所は道端でも、公園でも、駐車場でも空き地でもどこでも良いですが、草むらなどにある石の下で見つかる確率が高いです。植木鉢の下などにも、よくいます。

こぶしより大きい石

石の裏のワラジムシ

石の下のワラジムシ、ダンゴムシ

土の上にある拳より大きな石をひたすらひっくり返し続けると、一定の確率で、ナメクジ、ダンゴムシ、ワラジムシが見つかります。ダンゴムシはワラジムシと似ていますが、ワラジムシに比べて殻が硬いのかあまり餌として好まれないので、ワラジムシを捕まえるようにして下さい。

ワラジムシとダンゴムシの違い

ワラジムシとダンゴムシの見分け方ですが、

・触ると体が丸くなるのがダンゴムシ、平たいままなのがワラジムシ
・身体が丸みを帯びて盛り上がっているのがダンゴムシ、平べったいのがワラジムシ
・殻に光沢があり、硬そうなのがダンゴムシ、殻に光沢がなく、柔らかそうなのがワラジムシ

です。下の写真で実例をご覧ください。

ワラジムシとダンゴムシ

ワラジムシの捕まえ方

ワラジムシを捕まえに行く時には、捕まえたワラジムシを持ち帰る容器を持参する必要があります。容器は何でもよいですが、飼育のためにあわせて採集場所の土を持ち帰るならば、飼育容器そのものを持って行くのが手っ取り早いです。飼育容器は、100円ショップのタッパーで充分。既に飼育環境が整っていてワラジムシを持って帰るだけならば、封筒でもコンビニの袋でも大丈夫です。捕まえ方は手でつかむだけですが、ワラジムシを手でつかむのに抵抗がある方は、割り箸を持っていくとよいと思います。

タッパーと割り箸
捕まえる数は、繁殖を考えると20匹くらいはほしいところです。

ワラジムシの飼い方、育て方

ワラジムシの飼育は、とても簡単です。飼育環境を整えるのが容易で、かつきちんと環境を整えてしまえば日々の餌やり・水やりも特に必要ありません。生き餌によっては世話が大変なものもあるようですが、ワラジムシはほぼ放ったらかしで大丈夫。究極のローメンテナンスな生き餌だと思います。

飼育環境ですが、私はワラジムシが逃げないような容器に、下から順番に土、腐葉土、落ち葉を敷きつめています。

ワラジムシ飼育ケージ

ワラジムシ飼育ケージ
ワラジムシが逃げないような容器ですが、壁をよじ登れないようであれば、必ずしも蓋は必要ないと思います。100円ショップのタッパーや、プランターなどが簡単に用意できますが、空き箱など何でもよいと思います。ワラジムシが壁をよじ登るようでしたら、通気性を確保した上で蓋をして下さい。

容器の中に入れる土、腐葉土、落ち葉ですが、土と腐葉土、腐葉土と落ち葉は、はっきり分けられるものではありませんし、分ける必要もありません。落ち葉が積もって、下の方から分解されて土になる自然の状態を理想としつつも、大体似たような環境が用意できれば充分。
土の上に落ち葉でも、腐葉土だけでも、湿度管理をしっかりすれば大丈夫です。土の上に落ち葉の場合は、土の過湿状態を避けつつ下の方の落ち葉が適度に湿っている状態を保つように、腐葉土だけの場合は全体が過湿になったり乾燥し過ぎないように気をつけて下さい。

土や腐葉土、落ち葉はワラジムシを採集したところのものを使えればよいですが、なければ野外で探すか、それも難しければ園芸店やホームセンターで販売している腐葉土でも構いません。野外で落ち葉や腐葉土を探す場合は、落葉広葉樹の落ち葉・腐葉土が理想です。

販売している腐葉土

落ち葉

ワラジムシは、こういった環境さえ用意出来れば、特に餌をやらなくても勝手に増えてくれます。湿度管理も、落ち葉をある程度の厚さで敷いておけば、水を頻繁に補給しなくても、かなりの期間にわたって状態を保てます。落ち葉の保湿力は、結構凄いです。

(動画:上に被せてある落ち葉をとったワラジムシ養殖ケージのようす。様々な大きさのワラジムシが動き回るのが見える)

ワラジムシの与え方

ワラジムシの飼育が上手くまわりだすと、随時繁殖してくれるので、飼育容器の中に産まれたての幼虫から親サイズまでのワラジムシが揃ってきます。生体の食べる大きさに応じて、ワラジムシを取り出して与えます。産まれたてのワラジムシのサイズはかなり小さく、市販される餌の最小サイズであるPHサイズのコオロギやキイロショウジョウバエより小さいものも用意可能です。

生まれたてのワラジムシ
小さいワラジムシは取り出しにくいので、小さなスプーンなどで土ごとすくって捕まえると良いです。動きは結構早い上、床材にすぐ潜ってしまうので、ワラジムシが隠れないような容器にいれて与えるとよいと思います。

スプーンやレンゲなどで捕まえて与える

(動画:小さなワラジムシを食べるヒキガエルの子供のようす)

ワラジムシのお勧めポイントまとめ

長くなりましたが、まとめです。ワラジムシは、

・野外で容易に入手可能。タダ。
・飼育・繁殖が簡単。環境を整えれば事実上餌やり不要でローメンテナンス。
・繁殖が軌道に乗れば、かなり小さい大きさの餌を用意できる。

という利点があり、生き餌としてとてもお勧めです。匂いがあまりしないのも良いところです。

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