鳥羽水族館は、真珠で有名な三重県・鳥羽湾の、海のすぐ側にある水族館。爬虫類両生類がメインの水族館ではありませんが、規模か大きいので爬虫類両生類の展示も充実しています。以下、ご紹介します。
目次
鳥羽水族館へのアクセス、行き方
鳥羽水族館は、近鉄鳥羽駅の近くにあります。大阪や京都、名古屋など近鉄ネットワーク圏内からは、アクセス至便。近鉄特急に乗れば、大阪・名古屋どちらからでも2時間以内で着きます。
鳥羽駅の海側の出口を出て、右方向に10分弱歩くと、海沿いに大きな建物が見えてきます。鳥羽水族館です。
爬虫類両生類は、奇跡の森(G)エリアが中心
鳥羽水族館の中で、爬虫類両生類が集められているのが、奇跡の森エリア。最上階にあり、天井はガラス張りで温室のようになっています。
ここで印象に残ったのは、アンボイナホカケトカゲ。背から尾にかけて、たてがみの様な飾りがしっかり立つ姿が印象的です。ケージ内には体色が異なる2匹がいて、植物質のエサが与えられていました。
国内の展示施設では意外と見かける機会が比較的少ないミズヘビ。オオミズヘビ1種類が展示されていました。
このエリアには、ガラス越しにバックヤードが覗けるコーナーがありました。中をみると、バックヤードでも相当数の飼育がされているのが伺えます。窓の近くには、イシガメ科の最大種・ボルネオカワガメの姿もみえました。
奇跡の森エリアではこのほかに、
- メキシコサラマンダー
- グリーンパイソン
- イエアメガエル
- アフリカウシガエル
- ジョフロアカエルガメ
- ヒラリーカエルガメ
- ジーベンロックナガクビガメ
- アカメアマガエル
- コバルトヤドクガエル
- キオビヤドクガエル
- ミドリヒキガエル
- イチゴヤドクガエル
- ベルツノガエル
- コケガエル
- カエルアタマガメ
- ニューギニアカブトガメ
- ニシキマゲクビガメ
- マレーハコガメ
- ミナミイシガメ
- ハナガメ
- ヨーロッパヌマガメ
- アミメミズベトカゲ
- バジェットガエル
- ヒラタピパ
- インドホシガメ
- フトアゴヒゲトカゲ
- アルダブラゾウガメ
- ケヅメリクガメ
- アカアシガメ
- ニューギニアオオアマガエル
- サビトマトガエル
- ボールニシキヘビ
- エボシカメレオン
- ワニガメ
- グリーンイグアナ
などが飼育されていました。
マナティーとともに泳ぐスッポンモドキ
鳥羽水族館の目玉のひとつが、海獣類。アシカのショーはもちろん、日本で唯一ジュゴンが見られるなど、その充実ぶりは国内有数の水準。
その鳥羽水族館で、アフリカマナティーが泳ぐ広々とした水槽にいたのがスッポンモドキ。
スッポンモドキは、かつて5センチサイズの幼体が熱帯魚店で大量に売られていた時代があります。幼体の姿だけ見ると、一般人が90センチ水槽で飼育できそうなサイズに見えるのですが、成長するとかなり大きくなります。
その成長したスッポンモドキが何匹もいたのが、この水槽。ほぼ完全な水中棲の彼らが、広々とした水槽の中でゆったりと泳ぎ回ったり、休んだりする姿は見ごたえ充分。
彼らには、マナティーと混泳できるくらいの水槽を用意してやらないと、のびのびと過ごす姿を見ることは難しいのかもしれません。
鳥羽水族館のスッポンモドキたちは、まるで海を悠々と泳ぎ回るウミガメのような自由さ。スッポンモドキ飼育の1つの理想形がここにありました。
ワンと鳴くイヌガエル
まるで犬のような鳴き声で鳴くというイヌガエル。日本初の展示ということですが、確かに他で見かけることはない種類です。
姿をみると、トノサマガエルやダルマガエルのような半水棲タイプのカエル。飼育環境もこれに準じた環境を用意しています。大きさも、トノサマ・ダルマガエルサイズ。
鳥羽水族館では繁殖にも成功しているようで、アカガエルサイズの繁殖個体を何匹か見ることができました。
イヌガエルの生の鳴き声は聞けませんでしたが、録音されたものが流されていました。確かに犬のような鳴き声で、聞きに行く価値はあります。
中部圏からも関西圏からもお薦め
鳥羽水族館にはこのほかに、二ホンイモリ(アカハライモリ)やニホンイシガメ、ニホンスッポン、ダルマガエルが別コーナーにいたり、ミシシッピワニの飼育場があったりと、見どころ充分。
関西圏・中部圏の方は必ず訪れたい場所ですし、周辺に観光・宿泊施設が充実しているエリアですから、他地域の方にもお薦めします。