おきなわワールドは、那覇中心部からタクシーで30分、バスだと50分程度の場所にある観光施設。国内最大級の鍾乳洞があったり、赤瓦屋根の古民家が移築された町並みで様々な体験が出来たりなど、施設内の見どころは豊富です。今回はその中のひとつ、ハブを中心とした生き物を飼育・展示する「ハブ博物公園」を見てきましたのでご紹介します。
参考URL:おきなわワールド
参考URL:ハブ博物公園
おきなわワールドハブ博物公園の目玉は、沖縄ならではの毒ヘビ=ハブの展示。一日に何回かハブとマングースのショーが開催されるようで、その時間を知らせる予告アナウンスが、時々おきなわワールド内に流れます。ショーがはじまるまでの時間を利用して、まずは屋内の展示をまわってみました。
目次
屋内展示は沖縄在来のヘビ生体が充実、ふれあいコーナーもあり
屋内の生体展示は沖縄周辺のヘビを中心にかなり充実していて、
- ヨナグニシュウダ
- シュウダ
- アカマダラ
- アカマタ
- サキシマスジオ
- リュウキュウアオヘビ
- ガラスヒバァ
- サキシママダラ
などが飼育されています。
それぞれの種類のキャプションには真面目な解説がある一方で、アカマタのキャプションには「TVでよく芸人が咬まれているヘビ」などというコメントもありました。
生体と触れあえるコーナーには、状態のいい、きれいな生体が放されています。好きな方は、何時間でもいられるのではないでしょうか。
建物内には、資料展示スペースもあります。史上最大のハブのはく製、ハブの天敵のはく製などを展示しています。ハブがいる島いない島の解説や地図などもあって、興味深い内容。ウミヘビの生体展示も同じスペースにあります。
目玉のハブとマングースショーの内容は?
そうこうしているうちに、ハブとマングースショーの時間が来ました。行ってみるとやはり人気のコンテンツらしく、お客さんで一杯。
最初のコンテンツは、ハブ使いショー。係のお姉さんの軽妙なトーク・お客さんいじりが結構うけています。
続いて、ハブとマングースの決闘!と思いきや、現在は動物愛護の関係で、ハブ対マングースのショーは開催されていないそうです。
開催されなくなったのはしばらく前からだそうですが、「今はやっていません」という説明に対し、ちょっとした驚き・落胆の空気が広がりました。世代にもよりますが、マングースといえばハブとの対決というほど、すごく有名で鉄板のコンテンツでしたよね。こういうメインコンテンツが開催出来なくなるということは、施設の存亡の危機にかかわる大問題だったはず。吉野家で牛肉が使えなくなった時に匹敵するようなインパクトだったと思います。現に、開催されなくなって相当の期間がたったいまでも、毎回このような説明が行われ、一定割合のお客さんが驚いて落胆するということが続いている位ですから。
さて、おきなわワールドのショーは、失った目玉を取り戻すべくどのような企画をしているのでしょうか。確か、奄美大島の奄美観光ハブセンターは、取り止めになったショーの代替として過去の名勝負・名場面の映像を流していました。おきなわワールドはというと・・・
最強の毒をもつというウミヘビと、マングースの水泳競争が行われていました。ウミヘビって、紐のような形ですが水中では結構速く泳ぐものなんですね。マングースも、意外に泳ぎが達者。途中でハプニングもあり、なかなか見応えがあるショーでした。
屋外に、アルダブラゾウガメと沖縄在来カメ3種
ハブ博物公園の建物の外に出ると、屋外展示スペースがありました。何と、アルダブラゾウガメが2頭もいます。ゾウガメが見られるところは他にもありますが、これだけ近い距離で眺められるのは珍しいのではないでしょうか。温かい沖縄ならではの野外展示ですね。
後方では、沖縄在来のヤエヤマイシガメ、リュウキュウヤマガメ、セマルハコガメなどが飼育されていました。セマルハコガメは個体数がかなり多く、元気に動いているので見ごたえがあります。
屋外ヘビコーナーは、ハブ地域種のほか外国産大型種も
この施設の目玉・ハブの生体展示は当然力が入っていて、沖縄本島の金ハブ、沖縄本島の銀ハブ、ヒメハブ、徳之島のハブ、奄美のハブ、サキシマハブ・・・のように、さまざまなハブを個別展示するコーナーがありました。
このほかに、大型の外国産ヘビを飼育するスペースもあり、オオアナコンダ、ビルマニシキヘビ、アミメニシキヘビ、ボアコンストリクターを展示。
おきなわワールドは、沖縄では定番の観光スポットです。特に動物好き・爬虫類好きをターゲットにした施設ではありません。ただ、爬虫類関連の展示は、沖縄近辺のヘビを多数展示するなど、かなり本格的。爬虫類目当てで行っても十分楽しめる施設だと思いました。
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