井の頭自然文化園は、東京西部にある東京都が運営する動物園。ここの水生物館に、何種類か爬虫類両生類が展示されていましたのでご紹介します。

井の頭自然文化園の水生物館は、井の頭公園の池のほとりに立つベージュ色の建物。道をはさんで本園と分園にわかれている自然文化園の、分園の方にあります。
参考URL:井の頭自然文化園公式サイト
目次
二ホンアマガエルの屋外ケージ
料金400円を払って園内に入ると、入り口すぐのところに期間限定のアマガエルの展示がありました。

大きなケージには、ヤツデのレイアウト。ヤツデは、縦方向だけに伸びるわけではなく、横に広がるわけでなく、適度に立体的な育ち方をします。大きい葉が枝の要所要所につく様子は、まさに観葉植物。そのヤツデを上手く使って、植物で混み合わない、見やすいレイアウトがされていました。

カエルもレイアウトを作った側の気持ちを知ってかしらずか、ケージの隅に張り付いたりせず、ヤツデの葉の上に止まっています。ケージ自体も、横面に風通しのよいメッシュ素材を使用するなど、工夫された作りのものでした。


井の頭池の様子を再現した大水槽
水生物館に入ると、正面に近年の井の頭池の様子を再現した大きな水槽がありました。

この水生物館は、爬虫類両生類専門の展示施設ではなく、名前の通り魚類や植物を含めた水生物もろもろの展示をしています。この水槽も、ミシシッピアカミミガメやクサガメに加えて、井の頭池に住む魚や鳥(ヤマセミ)がいるなど、かなり見応えのある内容でした。

反対側では、昔の井の頭池を再現
水生物館の館内は、ロの字型になっています。入り口にある近年の井の頭池の水槽と対となる奥側には、昔の井の頭池を再現した水槽がありました。

展示されているカメも、現在の方のアカミミガメ・クサガメに対して、昔の方にはニホンイシガメがいます。

回廊沿いで、関東近辺の爬虫類両生類を展示
入り口の水槽と奥の水槽をつなぐ回廊沿いでは、現在の関東近辺で見られる、もしくは昔の関東近辺で見られた爬虫類両生類が展示されていました。
印象に残ったのは、トウキョウダルマガエル&ツチガエルの水槽。生体数が多く動きが生き生きとしています。

トノサマガエル系は跳躍力が強く、ぶつからないように飼うには広いケージが必要。個人では難しい面もありますが、ここに来れば、元気な姿を見ることができます。

関東近辺の在来種としては、このほかにも二ホンアマガエル、カジカガエル、トウキョウサンショウウオ、アズマヒキガエル、ニホンアカガエル、アカハライモリが展示されていました。
在来種のほか、外来種も
カミツキガメやウシガエルなど、現実的に生態系の一部となっている外来種もいます。カミツキガメのレイアウトは、いかにも都市周辺の水場といった感じの雰囲気でした。


ただ、外国産種や国内遠方の種類の展示は基本的になし。唯一の例外として、広島の安佐動物公園からきたオオサンショウウオがいました。
井の頭池のスッポン
さて、展示を見終わって外にでて、ふと井の頭池の方をみると・・・


二ホンスッポンが甲羅干しをしています!

そういえば、館内にはこんな展示が・・・


池にいたのは、このスッポンの親亀かもしれませんね。あまりの偶然にびっくりしました。