奄美大島の定番観光スポット・奄美観光ハブセンター。爬虫類好きはもちろん、そうでなくても気軽に楽しめる面白い施設だったのでご紹介します。
奄美観光ハブセンターは、奄美大島の中心街名瀬から車で5分弱位の場所にあります。名瀬周辺、名瀬港のあたりは人口増加期に埋め立てをした場所ですが、ハブセンターは埋め立て前の建物らしく、港周辺の坂を上がった場所にあります。
玄関に「歓迎 〇〇御一行様」の文字が並ぶ昭和な感じの建物を入ると、入ってすぐのところに特大クラスのハブのはく製や捕獲時の新聞記事などの展示がありました。
眺めていると、係の方がやってきて解説してくれます。ただ、基本的に一階はお土産スペース。一通りみたら地下一階の展示室へ降りていきます。
地下一階の展示室に入ると、まず目に入ってくるのは中央にある4面ガラス張りの展示ケース。中には、特大サイズのハブが何匹もいて、ちょっと他では見られない光景。
壁面には、ヒメハブ、トカラハブ、アカマタなど周辺地域のヘビ生体の展示があります。なかでも、トカラハブのケージにいた黒化個体(カラスヘビ)は格好よかったです。
昭和の観光地では定番の仕掛けなども見つつ奥の部屋に入ると、資料コーナーがありました。ハブに関する知識、新聞記事、ハブの胃の中から見つかった動物の剥製などが並んでいます。
ハブセンターを設立された方の紹介記事もあります。設立者は、はじめて奄美大島にやって来たときに泊まった宿でハブの咬傷で片足がなくなって苦しむ方を見て、ハブの被害をなくしていこうと決意されたとのこと。設立者の人柄や思いが伝わってくる、じっくりと読み入ってしまうようなエピソードでした。
奥の部屋の更に奥には、猛毒をもつウミヘビのコーナーが。ここでは大きな水槽の中で泳ぐウミヘビをみることができます。そうなかなか見られるものでもない割に、地味なスペースにひっそりと飼育されています。見逃さないように注意です。
さて、このように地下一階を見ていると、ハブとマングースの決闘ショーをやります、との声がかかりました。会場の二階に上がると、ゆったりとした空気が流れる空間が広がっています。
今は動物愛護の関係で実際の決闘はやっていないそうですが、係の人が来て往年の映像のスイッチをオン。
名勝負を選んで流しているのでしょう、マングースの動きが俊敏で、最後、一本あった!という感じの映像でした。
昭和の香りが流れる奄美観光ハブセンター。ちゃんとした展示もありつつ、のんびりした雰囲気が漂う良い場所でした。
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