ロンドン動物園に爬虫類を見に行くの続きです。
爬虫類館を出ると、隣にコモドドラゴンのハウスがあります。爬虫類館とは違って、外壁・内装にレンガや木を配した建物です。
長めのエントランスを入ると、左側に広い飼育スペースがありました。
ロンドン動物園ののコモドオオトカゲ飼育スペース
コモドオオトカゲは、全長3メートルになる世界最大のトカゲ。長さだけではハナブトオオトカゲというもっと長いトカゲがいますが、ハナブトオオトカゲは尾の部分が長いため、一般的にはコモドオオトカゲが世界最大のトカゲとされています。
飼育スペースを見ると、地面にコモドドラゴンがいました。コモドドラゴンはインドネシア原産ですが、頭数も少なくインドネシア政府が厳しく管理しているのて、何処でも見られるものではありません。日本では、過去に上野動物園と円山動物園が借り受けた個体を数年飼育していたことがあるのみ。
ロンドン動物園でみた個体は、受けた印象としては大体人間の身長と同じくらいの大きさ。動きはあまりありませんでした。腕の太さなどは恐竜を彷彿とさせる感じです。
飼育スペースは、大きさにあわせて広め。床は固めの土で、疎らに植栽を配置しています。
中型のリクガメが点在する自然な雰囲気の飼育スペース
コモドドラゴンの展示の隣には、複数のリクガメを飼育・展示するスペースがありました。飼育される個体の大きさや数に比して、広い印象を受けます。
特徴的だったのは、床材。乾きめの腐葉土というか、ふっくらした感じの床材が厚く敷かれていました。
ガラパゴスゾウガメのゾウガメ舎
コモドドラゴンの建物を出ると、ゾウガメ舎があります。ここで飼育されているのは、貴重なガラパゴスゾウガメ。ゾウガメがいたのは、ガラス張りのゾウガメ舎の中です。ゾウガメ舎は、温度管理が出来るようなしっかりした作りです。
このゾウガメ舎は、カメにストレスを与えないためか、生体と来園者の間に距離をとった作りとなっていました。水場を挟んで遠くにいるゾウガメを観察します。当初は柵の後ろに隠れていましたが、後に柵の前まで出てきてくれました。
ゾウガメ舎の脇には柵で囲まれた野外スペースも。ここにゾウガメを放すこともあるのでしょうか。
さて、長々と見てきましたが、ここで爬虫類エリアはおわりです。
ロンドン動物園は、ものすごく広い訳でもなく、爬虫類両生類専門の施設でもありません。それなのに、世界の動物園でも見られる場所が限られるコモドオオトカゲやガラパゴスゾウガメを飼育するほか、多種類の生体が丁寧に作られたレイアウトで展示されています。
入園料は高いですが、さすが大英帝国の動物園。行って損のない内容だと思いました。