日本には、特定の地域で継続的に白い蛇(青大将)が生まれ、住み続けている場所があります。その場所とは、広島県の岩国市。
![白蛇資料館のシロヘビ](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-seitai1.png?resize=600%2C450&ssl=1)
この地域に住む白色のアオダイショウは、「岩国のシロヘビ」として天然記念物に指定されています。
天然記念物の白ヘビを、実際に岩国の野生環境でみるのは難しいかもしれません。しかし、幸いにも岩国には、シロヘビを飼育・展示をしている施設があります。
参考リンク:一般財団法人岩国白蛇保存会
![白蛇資料館入り口](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-iriguchi1.png?resize=600%2C450&ssl=1)
白ヘビの展示施設は2か所。一か所は、錦帯橋の近く、鵜飼いなどの施設もある観光エリアにあり、展示コーナーといったところです。
もう一か所は、屋外飼育場を備えた本拠地ともいうべき施設「白蛇資料館」で、観光地や駅からはすこし離れたところにあります。
この2カ所は混同しやすいうえ、離れたところにあります。以下、両方についてご紹介します。
アクセス至便、錦帯橋近くの白蛇観覧施設
![錦帯橋近くの白蛇観覧所](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2020/05/fa5a3a05eff87e0d661806c5a2809ec2.png?resize=600%2C450&ssl=1)
まずは、錦帯橋にある白蛇観覧施設。こちらは、錦帯橋や鵜飼を見てまわった流れで気軽に立ち寄れる立地。
![白蛇観覧所の内部](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2020/05/09bdfdcbd9336c4feb56f69ca7f55a72.png?resize=600%2C450&ssl=1)
屋内に入ると、白い砂を敷きつめたガラス張りの飼育スペースに、白いアオダイショウが数匹飼育されていました。ケージのなかには、登れるような太い木の枝、体が入る大きさの水入れと、植物の鉢植えが一つ設置されてます。
![白蛇観覧施設のシロヘビ](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2020/05/6e787ff40b4d91cf7945570b0522218d.png?resize=600%2C450&ssl=1)
小さな施設ではありますが、丸太の切り株の上やプランターの草の上で休むヘビや飼育スペース内をするすると動きまわるヘビがいて、見ていて飽きませんでした。
野外飼育場や白蛇神社も併設、白蛇資料館
続いて、屋外飼育場や神社が併設された本丸の「白蛇資料館」に行ってみます。最寄り駅はJRの岩国駅です。
白蛇資料館へのアクセス
中心市街地側の西口を出て、ロータリーを左折、大通り沿いに歩きます。大きな交差点に出たら、右折。岩国市役所の前を通ってしばらく行くと、目的地に近づきます。
![白蛇資料館の場所](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-basho.png?resize=450%2C600&ssl=1)
駅からの距離は徒歩20分ほど。普通の街中の、大通りから少し入った場所にあります。
![大通り沿いからみた白蛇資料館](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-gaikann1.png?resize=600%2C450&ssl=1)
門を入って、建物がある方に進むと、きれいなガラス張りの建物が見えてきました。
![白蛇資料館の建物外観](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-tatemono.png?resize=600%2C450&ssl=1)
大きなガラス張りの飼育スペースには、さまざまなサイズの白蛇が何匹も展示されています。
![白蛇資料館のシロヘビたち](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-seitai2.png?resize=600%2C450&ssl=1)
シロヘビの形は、普通のアオダイショウそのもの。ただ、このような白い個体を自然環境で見れば、特別な存在に見えると思います。そもそも白は自然にはあまり存在しない色ですし・・・。飼育施設でガラス越しに見ても、充分ありがたみを感じました。
外には屋外飼育場がありましたので、中を覗いてみました。
![シロヘビ屋外飼育場外観](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-okugaishiiku1.png?resize=600%2C450&ssl=1)
![シロヘビ屋外飼育場の中の様子](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-okugaishiiku2.png?resize=450%2C600&ssl=1)
岩国のシロヘビは、5か所の飼育施設で育てていて、1000匹規模まで増やしたそうです。この屋外飼育場の造りなど、ヘビ飼育者にとって参考になる点がたくさんありそうです。
資料館内には、白ヘビ関連の情報や新聞記事などをまとめたコーナーが。岩国周辺の白ヘビ目撃地点をマッピングした地図もありました。
![白蛇資料館の屋内展示](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-nakanoyousu.png?resize=600%2C450&ssl=1)
屋上には、白蛇神社。
![白蛇神社](https://i0.wp.com/hachuurui-esa.com/wp-content/uploads/2018/04/shirohebi-jinnjya.png?resize=600%2C450&ssl=1)
白蛇資料館で飼育されていたシロヘビは、いずれも元気で健康的でした。屋外飼育場の造りをみても、素晴らしい飼育環境で育てているのがわかります。自然においてはなかなか目にすることができない白い青大将が、のびのびと暮らす施設。錦帯橋など岩国周辺に行かれた際には、時間を作ってでも立ち寄る価値のあるスポットだと思います。