投稿者「神栖紗英」のアーカイブ

野生のアカハライモリを尾瀬でみる

尾瀬は、群馬県・福島県・新潟県に跨がる、周りを山で囲まれた広大な湿原。たどり着くのが大変な奥深い場所にあることや、人間による農業利用等に適さない湿地帯であること、長い冬場の気象環境が厳しいことなどから、あまり人の手が入らない状態で残されてきました。

尾瀬の風景

20世紀に入ってから、周りを高い山で囲まれた地形を利用して発電用のダムとして開発する話が進んだものの、貴重な湿原としての意義が認められて計画は見送りに。以後は国立公園に指定され、守るべき自然環境としてしっかり保全された場所となっています。

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子ガエル 極小コオロギが食べられるように【産卵から90日目】

アブラムシと土壌生物などで育てていた子ガエルですが、アブラムシを集中投下した甲斐があったからか、オタマジャクシ時代にしっかりエサをやったからかわかりませんが、どんどん大きくなっています。市販のコオロギの一番小さいサイズを食べられそうな大きさになりましたので、餌もコオロギを与え初めました。

5月27日【産卵から84日目】

市販のコオロギ。一番小さいPHサイズを入手しました。

子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月27日1
子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月27日2
子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月27日3
子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月27日4

5月28日【産卵から85日目】

子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月28日1
子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月28日2

アブラムシも引き続き与えています。キャベツの葉の裏から撫でて移しています。

子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月28日3

5月29日【産卵から86日目】

子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月29日1

アブラムシと子ガエル

子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月29日2

5月31日【産卵から88日目】

子ガエル 極小コオロギが食べられるように5月31日1

6月2日【産卵から90日目】

前日に、道端に生えていた雑草に大きなアブラムシが付いていたのでとって来ました。

子ガエル 極小コオロギが食べられるように6月2日1
子ガエル 極小コオロギが食べられるように6月2日2
子ガエル 極小コオロギが食べられるように6月2日3

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フィールドワークをもとにヒキガエルの生態を語る「金沢城のヒキガエル」

「金沢城のヒキガエル」は、数年間に及ぶ膨大な個体識別のフィールドワーク結果に基づき、ヒキガエルの生態を語った本。

著者の奥野良之助さんは、京都大学で魚の研究をした後、神戸市立須磨水族館に勤務。金沢大学の生物学科の先生に転じられた方です。大学時代の魚の研究では海への潜水を数多くこなし、水族館の飼育係となってからも、水族館で飼育している魚を観察し論文を書かれていたそうです。

当時金沢城跡内にあった金沢大学に転じてからは、金沢城跡内(兼六園の隣で、緑が残っていて結構広い)に生息するヒキガエルの集団を研究対象とすることに。その研究とは、ヒキガエルが活動する夜に金沢城址内を歩き、出会ったカエルに個体識別の印(標識)をつけて記録をとるというフィールドワークに基づくものでした。標識を付けた個体数は、9年間で1526匹、金沢城本丸以外も含めると2000匹を超えるそうです。

これだけの数のヒキガエルを継続的に追い続けると、様々なことがわかってきます。

  • カエルの日常(一日の動き)は、どういう要素に支配されているのか。おなじルートをまわっていても、何十匹と出会う日や時間帯がある一方、ほとんど見かけない日もあります。
  • 年間では、どのような時期にどのような活動をしているのか。冬眠・春眠・夏眠や、繁殖(カエル合戦)は何をきっかけに行われるのか。
  • 生存率・寿命や繁殖への参加などカエルの生涯はどうなっているのか。複数の標識されたカエルを数年にわたって記録することで、わかってくることがあります。

この本は、こういったフィールドワークの結果に基づいてヒキガエルの生態を明らかにした第一級の研究資料です。学者の方が書かれた本らしく、関連研究に対する言及も豊富です。

ただ、文章は単なる論文とは違い、学術的な研究結果と、大学紛争や学内事情、障害のあるヒキガエルへの思いなどの様々なエピソードがうまくまじりあっていて、一般向けに読みやすい読み物となっていました。

文章のボリュームはかなり多いのですが、すらすら読めて内容もすっと頭に入ってくる、楽しい本でした。


金沢城のヒキガエル 競争なき社会に生きる (平凡社ライブラリー (564))

アブラムシを食べて大きくなるヒキガエルの子ガエル【産卵から82日目】

今週のヒキガエルの子ガエル3匹。エサは土壌生物がいる土、ワラジムシベビー、アブラムシです。

5月22日【産卵から79日目】

下の写真に3匹写っていますが、わかりますか?

アブラムシを食べて大きくなるヒキガエルの子ガエル5月22日1

左上

アブラムシを食べて大きくなるヒキガエルの子ガエル5月22日2

右上

アブラムシを食べて大きくなるヒキガエルの子ガエル5月22日3

右下

アブラムシを食べて大きくなるヒキガエルの子ガエル5月22日4

5月24日【産卵から81日目】

アブラムシをあげた直後

アブラムシを食べて大きくなるヒキガエルの子ガエル5月24日

5月25日【産卵から82日目】

同じく、育てているキャベツの葉についたアブラムシをはたき落としてあげた後

アブラムシを食べて大きくなるヒキガエルの子ガエル5月24日

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ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ【産卵から77日目】

ヒキガエルの子ガエルですが、土壌生物がいそうな土と、キャベツについたアブラムシ、ワラジムシの子供で育てています。

5月19日【産卵から76日目】

ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ5月19日1

お腹は膨らんでいて、しっかりエサは食べているようです。

ケージはこんな感じ。下の方にアブラムシがついたキャベツの葉があり、上の方に3匹います。

ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ5月19日2
ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ5月19日3
ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ5月19日4

5月20日【産卵から77日目】

ワラジムシのケージです。湿らせた落ち葉を、上からレンガで押さえて生息環境を再現。

ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ5月20日1
ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ5月20日2

卵でしょうか。

ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ5月20日3

ワラジムシの子供。これを落ち葉ごと子ガエルのケージに移してエサにします。

ヒキガエル子ガエルのエサ、アブラムシとワラジムシ5月20日4

ワラジムシの親。10匹以上入れてあります。

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