野生でみかけた爬虫類・両生類」カテゴリーアーカイブ

ミヤコヒキガエルの包接・子ガエル・おたまじゃくしin宮古島

都市生活者にもなじみの深い野生の爬虫類両生類といえば、ヒキガエル。何かと見かける機会も多いと思います。

宮古島でみたミヤコヒキガエル

このヒキガエル、実は日本に4種類(※)いるのをご存じでしょうか。

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西表島のホオグロヤモリ、サキシマヌマガエル、サキシマハブ

西表島は、沖縄本島と台湾の間に位置する亜熱帯の島。山や川に恵まれた起伏のある地形ゆえ、畜産やサトウキビなどの開発利用があまり進まず、豊かな自然が残されています。

面積はかなり広いものの、飛行機の便も島を一周する道路もなし。ジャングルのような森の中にイリオモテヤマネコやカンムリワシが生息するなど、生き物の密度が濃い場所です。

西表島

爬虫類両生類も、天然記念物のヤエヤマセマルハコガメやキシノウエトカゲを含め 続きを読む

バンコク・ルンピニー公園の野生ミズオオトカゲ

タイの首都・バンコクは、都市圏人口1500万人規模の大都市。名古屋の都市圏人口が約1000万人ですので、大体その1.5倍ほどの規模を誇ります。

バンコク・ルンピニー公園

そのバンコクの中心部に、ルンピニー公園という都市公園があります。東京でいえば、オフィス街や官庁街に隣接し、有楽町・銀座・新橋といった繁華街にもほど近い日比谷公園のような存在。

そんな大都会のど真ん中の公園に、2メートルサイズの大型爬虫類であるミズオオトカゲ(サルバトールモニター)がすみ着いているといいます。行って簡単に見れるものなのでしょうか。 続きを読む

ニホントカゲと何が違う?伊豆諸島のオカダトカゲ

オカダトカゲは、東京都の伊豆諸島と伊豆半島のみに生息するトカゲ。パッと見ると、ニホントカゲ(※)と同じように見えますが、何が違うのでしょうか。

利島で見たオカダトカゲ

※東京周辺のものは、近年ではヒガシニホントカゲと区分されるようになりました。

図鑑の解説でみるオカダトカゲとニホントカゲの見分け方

日本の爬虫類両生類飼育図鑑」には、ニホントカゲについて、 続きを読む

奄美大島夜の観察行 山地編(ハナサキガエル、オットンガエル、イボイモリほか)

奄美大島、夏の夜の爬虫類両生類観察行、海岸編に続く山地編です。

奄美大島の夜の山

海岸沿いの観察を終えた後、夜の奄美の山に移動しました。山中の林道を走り回って、動物と出くわすのを待ちます。奄美は広い上、ジャングルのように木々が覆い茂った林道を夜中に動き回るので、行動中自分がどこにいるかはあまりピンときません。街灯もない林道を、車のヘッドランプを頼りに進んでいきます、地元の人の案内がなければ、迷わずに同じことをやるのはなかなか難しいかもしれません。

ちなみに、この夜の観察において、歩いて山に分け入ったり、藪漕ぎをするようなことはありませんでした。南西諸島には、ハブがいる島・いない島の区別がはっきりとあります。奄美のようなハブがいる島の人は、むやみに畑や草地、ましては山中の藪に入ったりはしません。奄美や隣の加計呂麻島では、集落にあるサンゴ塀沿いに、ハブ退治の棒が数メートルおきに立てかけられている風景を目にします。それぐらい、人々の中にハブがいるという意識があります。

加計呂麻島のハブ退治の棒

夜の山中の観察行は、ヘッドライトの明かりを頼りに車を進め、林道上もしくは林道沿いに何かを発見すると、車を降りて道路上で観察する、という形で進んでいきました。最初に目に入ってきたのは、爬虫類両生類でなく、天然記念物のアマミノクロウサギです!

アマミノクロウサギは、開けた場所が好きだそうで、林道上によく出てくるみたいです。ハブ退治のために持ち込まれた移入種であるマングースの影響で数が減り、一時期は山を走り回ってもほとんど見かけることがなかったといいます。しかし、マングースバスターズ(この話は興味深いので、番外編として別にトピックを立てます)によってマングースが根絶されつつある現在、数が復活してめぐり合うチャンスも増えたそうです。わたしも、写真はとれなかったものの、林道から山の茂みに駆け上がっていく姿を一瞬だけ目撃できました。

奄美野生生物保護センターのアマミノクロウサギ剥製

アマミノクロウサギを見たあとも、引き続き進んでいきます。すると、路上にカエルの姿が・・・・・アマミハナサキガエルです。姿かたち、大きさのイメージは、トノサマガエルに近いです。ただ、跳躍力はそれほどでもない感じでした。

アマミハナサキガエル

今回は、爬虫両生類に限らず、アマミノクロウサギや固有種の鳥など動物全般を観察することが目的でした。鳥は、木々の枝や電線などヘッドライトの照らす範囲より上にとまっているので、ヘッドランプの明かりを落として、懐中電灯を照らしながら進みます。照らすのは私、車を進めるのは地元の方です。

しばらく行くと、道路沿いに沢水を受けるための造作物が現れました。降りて近寄ってみると、浅いながらもきれいな水場があり、ウシガエルくらいの大きさがあるふっくらとしたカエルがいます。オットンガエルです。複数います。

造作物の上のオットンガエル水場に集まるオットンガエル

この水場が産卵場所となっているらしく、卵や幼生の姿もみえます。また、これを食べることもあるのでしょうか、イモリ(奄美大島にいるイモリは、イボイモリかアマミシリケンイモリ。エラが張っているのでイボイモリかなとは思いますが、わかりません)の姿もありました。月明りしかない深い山の中の夜、このような光景が静かに繰り広げられていることに感銘を覚えます。

オットンガエルの卵卵を食べに来たイボイモリ?

さて、クロウサギや奄美固有種含む爬虫類両生類も見て、アマミヤマシギという、これまた珍しい鳥も目撃し、満足して名瀬のホテルへ戻ろうという頃合いに、すごいものと出くわしました。

夜の路上のハブ1

ハブです。

あまり近寄らないように言われ、注意して車を降ります。距離をおきながら、ゆっくり近づきます。ハブセンターで見たような大物ではないですが、生で見ると迫力がありますね。

夜の路上のハブ2

しばらくとぐろを巻いていましたが、するすると移動して山の上の方に。

去っていく夜の路上のハブ

この後聞いた話ですが、奄美のハブが小型化しているという説があるそうです。クマネズミが奄美に移入種として定着したことがその原因ではないか、とのこと。ハブが今までの餌よりサイズの小さい餌であるクマネズミを食べるようになり、食性が変化。その変化に応じて体も小型化した可能性があるという仮説です。また、クマネズミにあわせてハブが生息域を拡げ、人家付近にも現れるようになったそうです。

いずれにせよ、奄美にはまだまだハブがたくさんいるし、人との関わりのなかで隣人として生き続けているのだと感じました。

 

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