晩秋の大分のお寺で不意に遭遇したニホンマムシ

皆さんは、野外で毒ヘビに遭遇した経験をお持ちでしょうか。お持ちの方は、初めて野外で毒蛇に遭遇した時のことを覚えていますでしょうか。

晩秋の大分のお寺

私は都市部に在住しているため、ふだんそれほど野生のヘビと接触する機会はありません。それでも、日常生活において(ヘビを探しにいったシチュエーションでない場合において)何度か野外でヘビを見かけた経験があります。

いくつか覚えている経験をあげると・・・

  • 最寄り駅までの道のりにあるコンクリートで固められた川で、垂直な壁をのぼるアオダイショウをみかけた
  • 通勤途中のアスファルトの路上で、ヒバカリをみつけてとっさに捕まえた
  • ターミナル駅にほど近い大きな公園の池のほとりで、アオダイショウを見かけた

といったことがありました。

こういった場合、わたしは生き物好きとして反射的に「追う」動きをとってしまいます。

しかし、初めて毒ヘビ(マムシ)と不意に野外で遭遇した時には、体が反射的に逃げる動きをしました。

野外で初めて不意に毒蛇にあったのは、大分県のお寺でのこと。木々の葉っぱが黄色く色づく11月ごろの事でした。

後方からみた晩秋の大分のお寺

自然豊かな雑木林の中の、端正な形のお堂を見ながら周辺を散策していると、足元の枯葉にとぐろを巻いた二ホンマムシが・・・。

お寺で遭遇したマムシ

ハブやマムシに咬まれる時は、咬まれるというより打たれるという感覚だそうですが、まさに打たれかねない距離のところを、そばにくるまで気づかずに歩いていました。

鎖模様に気付き、後ずさり。

お寺で遭遇したマムシ

マムシも好んで人間に攻撃をすることはありませんから、去っていきました。

人間に限らず、生き物は危険なものを本能レベルで避ける動きをします。例えば、小鳥や小動物は猛禽類が上空を飛んでいるときにのんびり遊んでいたりはしません。人間も、本能ではないにせよ、危険動物と学習したものに対し、反射的に避ける動きをとります。例えば、スズメバチが近くに来た場合。海でクラゲにあった場合。私も、マムシに対しては反射的に身体が反応しました。

さて、私は爬虫類をはじめとする生き物が好きなので、このヘビをみてすぐにマムシと分かったのですが、爬虫類に詳しくない一般の方は、ヘビをみて毒ヘビかどうかわかるものなのでしょうか?

南西諸島のようにハブと隣り合わせの地域では、毒蛇に対する意識が体に刷り込まれています。そうでない地域で、かつヘビの種類などに興味がない人は、ヘビを見た時にすべて危ないと思うものなのか、何も感じないものなのか。何かの機会に、調査してみたいものです。

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