投稿者「神栖紗英」のアーカイブ

バンコク・タイ赤十字協会スネークファーム

 タイ赤十字協会スネークファームは、毒蛇血清の研究機関が擁するヘビ観覧施設。日本でこういった組織が運営する同種の施設といえば、群馬県にあるジャパンスネークセンターが真っ先に思い浮かびます。

スネークファームの入り口

ジャパンスネークセンターは、人の命を救う大事な役割を果たす組織が運営していますが、一般人向け展示部分はB級スポット的な紹介をされることが多く、とてもユニークな雰囲気。一方のタイのスネークセンターは、どういった場所なのでしょうか。

タイ赤十字協会スネークファームへのアクセス、行き方

タイ赤十字スネークファームは、 続きを読む

アカハライモリの飼育に陸地は必要か~プロの水槽レイアウトあれこれ~

初心者におすすめの爬虫類両生類として、よく名前が挙がるアカハライモリ。手のひらサイズの大きさで、丈夫で飼いやすいとなれば、人気が出るのも当たり前。

アクア・トトぎふのアカハライモリ(婚姻色)

そんなアカハライモリの展示を動物園や水族館で見ていると、飼育ケージのレイアウトに2つのパターンがあることに気づきました。

・陸地をほとんど設けない、魚を飼育するような水槽(アクアリウム)

・陸場と水場を設けた、半水棲カエルやサンショウウオを飼育するようなケージ(アクアテラリウム)

それぞれのメリット・デメリットを検討しつつ、 続きを読む

リクガメ飼育者必見、横浜・野毛山動物園爬虫類館

爬虫類・両生類に関する事件を取り締まる現役警察官が、あつかった事件を振り返った本、「警視庁生きものがかり」。その中に、飼育する希少種のカメを盗まれて途方に暮れた動物園の飼育係が、長靴のまま最寄り駅まで犯人を捜しに行くくだりがあります。

野毛山動物園のホウシャガメ

このカメ盗難事件をきっかけに、警察とつながりが出来た動物園。以後、押収された爬虫類を預かったり、鑑定に協力したりといった関係が続いていきます。警察から持ち込まれた珍しいカメの繁殖に成功し、事件を担当した警官が子ガメを見に来るシーンなど、本の中で10ページ近くを割いて関連エピソードが紹介されているのが、これからご紹介する野毛山動物園です。

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香港アクア系マーケット・金魚街での爬虫類販売風景

香港は、タイやドイツと並んで爬虫類の飼育が盛んな国。そんな香港で、爬虫類販売の現場を見てきましたのでご紹介します。

香港の金魚街

香港には、ファッション系の女人街、スニーカーストリートと呼ばれる花園街、骨董のキャットストリートのような、同業の商業集積地がいくつかあります。 動植物関係では、 続きを読む

プロがつくるボールパイソンの飼育ケージレイアウト4選

ボールパイソンは、いわゆる「外国産の大蛇」の見た目をもつヘビ。ニシキヘビ科に属し、ボールニシキヘビとも呼ばれています。

かみね動物園のボールニシキヘビ

ニシキヘビ科のヘビは巨大な種が多く、世界最大とされるアミメニシキヘビは10メートル近くにもなり、シカやヒョウを飲み込むこともあります。一方、ボールパイソンは150センチとアオダイショウと同じサイズ。

ただ、同じ1~2メートル位のヘビとは比べものにならないほど胴が太く、がっしりした体格をしているため、大蛇のような風格があります。

今回は、そんなボールニシキヘビを、他の大型ニシキヘビ含め種々のヘビを飼育する専門施設がどのように飼育しているのか、ご紹介します。

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